リフォーム前

古い桐タンス

 

 

リフォーム後

桐たんすリフォーム

修理状況

お預かり時の写真
金具外し
箪笥の洗い
箪笥のカビとり
箪笥の背中と重ねの削り
小引き出しの枠塗り
箪笥の削り
金具屋さんから金具が届きました
粗削りだけでは、取り切れなかった欠けなどを修理
扉中央の金具をつけるための施工
色見本
着色前の養生
着色
ウレタン吹き
金具の取り付け
ロウ塗りと検品
鍵について
梱包
据え付け後の写真

お預かり時の写真

古い桐たんす状態の良い桐たんす

金具外し

金具外し 金具外し
金具外し 扉を分解
金具外し 金具外し

桐たんす引き出し 金具の取り外しが終わりました。

箪笥の洗い

IMG_5175 たんすを洗う
たんすを洗う たんすを洗う
たんすを洗う 引き出しを洗う
引き出しを乾かす 扉を洗う
たんすを乾かす タンスの天日干し  

箪笥のカビ取り

洗いだけでは取り切れなかったカビを表面を削って、アルコール消毒します。

桐たんすカビ たんすカビ

上の写真は箪笥を洗う前になります。とくにこの辺りのカビが目立ったので、念入りに削り消毒します。

中段の箪笥 たんす
アルコール除菌 アルコール除菌
たんす上置き アルコール消毒
アルコール除菌 アルコール除菌
アルコール除菌 アルコール除菌

消毒した後はよく乾燥させます。

小引き出し枠 たんすの中綺麗

  カビが綺麗に 消毒が乾いた後に、サンドペーパーで表面をならします。 最初に比べると、綺麗になったのがわかると思います。

箪笥の背中と重ねの削り

たんすカビ 桐たんすカビ

箪笥の重ね。箪笥が重なっていると見えない部分ですが表面にカビが出ています。

たんすカビが綺麗になった タンスの重ね綺麗に

削って、消毒してサンドペーパーをあて綺麗になりました。

たんすの割れ 割れ修理
割れ修理 修理後

箪笥の背中で割れている所がありましたので修理している所の写真になります。 修理箇所 修理した箇所は黄色矢印の箇所になります。 たんすの裏綺麗に 箪笥の背中を削った写真です。 黒ずみも取れ綺麗な木肌が出てきました。

小引き出しの枠塗り

小引き出し枠塗り もともとがケヤキ色に塗ってあった枠ですが、少し色あせてましたのでケヤキ色で色をお付けしました。 ふき取り ペンキと違い、木目が見えるオイルステインケヤキ色を使いました。 塗ったら上の写真のようによくふき取ります。 こんな感じに 枠塗り完了 色をつけ、上の写真のようになりました。 枠塗る前 ちなみに、こちらがもとの色が褪せた写真です。 枠塗った後 枠の色が生きて、枠が際立ちました。  

箪笥の削り

本来は欠けや割れを直してから削るのですが、目立った傷や欠け割れがありませんでしたので、ある程度削ってから、それでも目立つ箇所を修理することにしました。

引き出し削り 桐箪笥本体削り

カンナで削ると、もとの綺麗な木肌が見えてきます。 表面の黒ずみの大半は、トノコの色が劣化して余計に黒く見えるだけで、少しカンナでけずれば綺麗な木肌になります。

削り直し後 削り直し後
小引き出し削り後 お盆の中

箪笥本体、お盆、小引き出しを削りました。 削っていく中で、いくつか気になる箇所がありましたので、一通り削ったら修理します。

桐たんす削り直し 削り直し
削り直し 削り直し

一通り削りが終わりました。 気になる箇所の修理と、扉や引き戸の微調整をしていきます。

扉の内側のカビ 内側のカビも綺麗に

広範囲にカビがあった扉の裏も綺麗になりました。

金具屋さんから金具が届きました。

金具屋さんから「都の春(ネズ)」が本日届きました。 金具

都の春 桐たんす金具

粗削りだけでは、取り切れなかった欠けなどを修理

たんす修理 修理箇所
黄色矢印、一見なんともないように見えますが 拡大してみると、少し欠けているのがわかります。

 

たんす角棒入れ 修理
全体的に木がぼそぼそしていたので、上の写真の幅で新しい桐で埋めることにしました。 写真のように新しい桐材で埋めます。

  ボンドで固める ボンドが乾いたら削ります。

修理箇所 修理箇所拡大
黄色矢印のあたり。 拡大してみると。

修理 こちらは、上の写真のように部分修理にしました。 乾いたら削ります。

引き出しの隙間 隙間拡大
黄色矢印のあたり。 この1番上の引き出しだけ隙間が気になりました。

隙間修理 写真の赤矢印の部分を欠きとり、新しい桐材を埋め込む時に隙間がなくなるように、下にせりだすように付けました。

扉の合わせ 扉の合わせ
扉が少し狂いが出ていたので削って微調整しました。 右の扉もすこし、ズレがあったので削って調整。

タンスの面調整 引き出しを本体に合わせて微調整で削って合わせました。

扉中央の金具をつけるための施工

扉の中央に丸い金具をつけると、扉からはみ出してしまうので、その部分を施工します。

扉の施工 金具仮置き

右の写真のようになります。 何もしないと、空間が開いて見た目も悪くなりますし、金具を釘で固定できませんので、写真のように板を加工してつけます。 施工完了  

色見本

IMG_5366 IMG_5368
IMG_5369 IMG_5370

ご要望の色が薄いので、下地の桐の木肌が色味に影響出てしまうようなので、下地にホワイトで色をつけました。 よく木に染み込ませます。 IMG_5372       下地にホワイト、緑3倍に希釈、ウレタン吹き IMG_5520 IMG_5521 下地にホワイト、ピンク4倍に希釈、ウレタン吹き IMG_5522 IMG_5523

着色前の養生

余計な箇所に色やウレタンがつかないように養生します。

たんす養生 桐たんす養生
タンス裏養生 養生
養生 マスキング養生

着色前の養生が終わりました。

着色

まず下地にホワイトの着色を施します。

ホワイトに着色 ホワイトに着色
ホワイトに着色 ホワイトに着色
ホワイトに着色 ホワイトに着色
ホワイトに着色 ホワイトに着色
IMG_5577 IMG_5578

下地のホワイトの着色が終わりました。 一度塗りの後、乾いた後見ると木が着色を吸収してあまりホワイトに見えず、地肌の木の色が気になったので、二度塗りしました。 木肌の地の色は気にならなくなりました。 ホワイトをどれだけ綺麗にのせるかが、この後の仕上げにかかわってくるので、ここは時間を惜しまず二度塗りしました。

上段二段、ピンク4倍に希釈の着色

ピンクに着色 ピンクに着色
ピンクに着色 ピンクに着色
IMG_5585 IMG_5586
ピンクに着色 ピンクに着色
ピンクに着色 ピンクに着色
ピンクに着色 ピンクに着色

箪笥の下段、緑3倍に希釈

着色グリーン 着色グリーン
着色グリーン 着色グリーン
着色グリーン 着色グリーン
着色グリーン 着色グリーン

肉眼ではちゃんと薄い緑なんですが、明るい所でフィルター越しに見るとただの白に見えてしまいます。 なので、くらい部屋で撮った最後の4枚ぐらいが実際の色の感じかと思います。

ウレタン吹き

シーラー ウレタン吹き

シーラー

木が水分を吸う導管があり、ウレタンの乗りを良くするために塞ぐための下塗りのシーラーになります。

ウレタン吹き ウレタン吹き
ウレタン吹き ウレタン吹き
ウレタン吹き ウレタン吹き

シーラーが吹き終わりました。

シーラー後の表面の磨き

着色前にどんなに木の素地を綺麗にしても、着色の吸い込み、シーラーの吸い込みがあり、木の表面は若干毛羽立ちます。 それを400番のペーパーで毛羽立ちをとります。

ペーパー磨き ペーパー磨き
ペーパー磨き ペーパー磨き

この磨き作業は本来、平な板などにペーパーを取り付け磨いたりするのですが、手でやったほうが下地の感触がわかりやすく下着の凹凸も指で感じやすいので磨きやすいです。 慣れないと同じ場所ばかり削ってしまいムラになることがあります。 磨き作業が終わりました。

ウレタン仕上げ吹き

仕上げの前に中塗り(サンディング)を吹きます。 吹いて乾いたら磨きます。 液の性質が少し違うだけでシーラーとやることは同じなので、ここでは割愛します。 では、仕上げ吹きです。

ウレタン仕上げ ウレタン仕上げ
ウレタン仕上げ ウレタン仕上げ
ウレタン仕上げ ウレタン仕上げ

ウレタン仕上げ吹きの作業風景です。 ウレタン仕上げが吹き終わりました。

養生剥がし

ウレタン吹きも終わりましたので、養生の意味はなくなりましたので剥がします。

養生剥がし 養生剥がし
養生剥がし 養生剥がし

養生が剥がし終わりました。

着色、ウレタン仕上がり画像

仕上がり 仕上がり
仕上がり IMG_5662

  着色、ウレタンが終わりました。 この後、金具をつけていきます。

仕上がり 仕上がり

金具の取り付け

金具を取り付ける前に、扉の中板を取り付けます。

中板の取り付け 中板の取り付け
中板の取り付け 中板の取り付け
中板の取り付け 中板の取り付け

横金具の取り付け

横金具 横金具の取り付け
横金具の取り付け 横金具の取り付け
横金具の取り付け 横金具の取り付け

正面金具の取り付け

正面金具の取り付け 正面金具の取り付け
正面金具の取り付け

正面金具の取り付け

正面金具の取り付け

後は、扉の金具と引き戸の金具を取り付ければ完了です。

スライド戸の金具付け

戸引手なんて呼ばれていたりします。

たぶん、くときで持つ所だからだと思われます。

戸引手 戸引手

扉の鍵の受け金具なんですが、

元の金具と同じ大きさだったので、使えると思ったのですが鍵の芯の位置が微妙に違ったので、元の金具を使わせて頂きました。

扉の受け金具

鍵の芯

鍵の芯の位置が上下左右、微妙に違う。

金具をゴールドに

少し錆びていたので、古い金具をゴールドに塗装しました。

桐たんす鍵

鍵の芯と鍵穴がピッタリにいきました。

扉前金具

扉の取り付け

後は、扉の左側を取り付ければ完了となります。

 桐たんす新色

左側の扉もつけ終わり再生完成となります。

ロウ塗りと検品

たんす自体は仕上がりましたが、引き出しがスムースに出し入れ出来るように蝋を塗ります。

ロウを塗りながら気になる箇所があれば修正します。

イボタ蝋 ロウ塗り
ロウ塗り ロウ塗り

箪笥の中の修理で出た木くずなどをエアーで飛ばし汚れを拭いた後、イボタ蝋を塗ります。

桐たんす新色 桐たんす新色

鍵について

たんす鍵

左の二本が、元々使っていた鍵になります。

元々の鍵がそのまま使えます。

予備として(一番右の鍵)をつけておきます。

たんすの鍵

鍵は、この場所に入れておきます。

梱包

桐たんす梱包

巻き段ボール

プチプチ

板段ボール

の三層構造で厳重に梱包してあります。

 

据え付け後写真

桐たんす据え付け後

桐たんす据え付け後

お部屋の雰囲気にとてもあっていると思います。

ご依頼者様にもイメージ通りの色と言って頂き、私もうれしく思います。

思い出の品の再生、リメイクなどで少しでもお役に立てたのなら幸いです。

   桐たんすの修理やリメイク、古い家具の塗り直し