長く桐たんすを使っていただけるようにしっかりと直します
古くなった桐たんすはどうしても剥がれたり密着部分が離れたりしてガタついてきます。
それもそのはず40年前や50年前の物なのですから。
ですが釘も使わず、ビスも使ってない桐たんすが長い使用に耐えてきたものだと感心します。
組み手などの木工技法などを駆使して作られているからこそなんだぁって改めて思います。
修理する際に特に引き出しの底部分は、しっかりとくっつけないと重みに耐えられなくなってしまうので、なんども確認します。
預かった古い桐たんすなどは、引き出しの底がよくベローンって剥がれてしまっているものも数多くあります。
上の写真のようにボンドをハケで伸ばしながら隙間に入れるように塗っていきます。
引き出しの底の強度に直接関係する作業なので妥協は禁物です。
引き出しの横や組手になっていたりする隙間にもボンドをしっかりと入れていきます。
横も写真のようにハケを使ってボンドが奥に入るように塗り込みます。
上っ面だけのボンドだとくっつきも今一になってしまいます。
せっかく修理したのに、すぐ引き出しの底が抜けてしまったり、ガタつくことがないように、しっかり直して長く使用できるように心がけながら日々作業しています。
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