桐たんすの引き出しだけ抜いた写真です。
修理する際に気をつけていることがあります。
明らかな傷や欠けなどはわかりやすいので確実に直す箇所として認識するのですが、パッと見で角がしっかりしているように見えてもよく見ると削るだけではなくならないキズに後から気づく場合も多々あります。
古く黒ずんでしまっているからわかりずらい
黒ずんでいるので見る角度によっては傷が影になってしまい黒ずみと同化して見えるのでとてもわかりずらいです。
わかったとしても、このくらいのキズなら削ってしまえば取れるかなって思って削ると結構削らないと取り切れなかったりします。
表面の削りは基本削っても1mmぐらいなのでコツンと当たっただけの傷でも計ると3mmぐらいあったりします。
引き出しの四隅の角が仕上げ後に傷があるととても目立ちます。
綺麗になればなるほど、ちょっとした傷がとても目立ってしまうのです。
なので微妙だなって傷の場合は、上の写真のように削り取って新しい材を入れて角をピシッと立つようにします。
こうやって修理して置けば元々の引き出しの表面を深く削る必要もなくなります。
削ってからでも修理は出来るのですが、ボンドが乾くまで触れなくなってしまうので、後から修理することが出てくると、修理して削って、修理して削って、修理して削ってなどとやっていると、とても効率が悪くなるので最初の判断はとても重要なんです。
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