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集成材や合板について

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集成材や合板について

集成材や合板について、よく聞くわりに、どんなものなのかわからない人もいます。

天然の無垢材と比べ、「集成材や合板は何が違うの?」を説明したいと思います。

集成材(しゅうせいざい)と積層材(せきそうざい)

積層材は繊維方向は同じ小さな角材を寄せ集め大きな板にしているものです。

寄せ集めと言うと言葉は悪い感じですが、節や割れなどの欠点を取り除いて接着されている材なんです。

積層材

簡単に説明すると上の画像のような感じです。

無垢で一枚の大きな板は希少で価格も高いです。

しかし、小さな角材なら状態が良いものが取れやすいので、それらを集めて一つの板にします。

木材を大きな範囲で良い所だけ取って、他は捨ててしまうより環境にやさしい木材です。

小さな角材が使えるので、無駄にすることなく使えるのでとてもエコな板とも言えます。

フィンガージョイント

尖ったオスとメスで接合されています。

これをフィンガージョイントと言います。

小さな角材が木表、木裏、関係なく敷き詰められているので反ろうとする力が分散され、結果的に反りにくい曲がりにくい板材になります。

どんな接着剤を使っているのかわかりませんが剥がれたりすることはないです。

接着剤の進化により積層材は生まれたのかもしれないですね。

積層材は一般住宅の建築材としても使われています。

カウンターなど、ワンポイントで綺麗に見せるような場所に良く使用されています。

積層材の漢字から読み取ると、積んだ層と書くので寄せ集めの材で安いのではないかと思いがちです。

ですが、同じ種類の木材の天然無垢材と比べてめちゃくちゃ安くとはなりません。

多少は安いですが、明らかに実感できるほど安くはありません。

ホームセンターで売られている集成材でちょっとしたものを作ろうとしても、すぐに〇万円はいくと思います。

例えば、ホームセンターでは売られてませんが、タモの天然積層材とタモ積層材と比べても多少は安いって感じです。

ブロック状に出来た一枚の板ですが、ブロック状が柄にも見えるので、これ天然の無垢材には出来ない良さでもあると言えます。

※積層材も一般的に集成材と呼ばれていますが、ここでは説明の為、わけて説明しています。

 

集成材

一つ一つは幅の狭い板を張り合わせた板を集成材と呼ばれています。

小さな角材の集まりではないので木目が繊維方向に向かって途切れることがないのが特徴です。

大きな一枚物のテーブル以外では、ほぼすべてがこのタイプだと思います。

木目の良い所を選んで集めて一つの板にします。

現実的に狭い幅でしたら継ぎ足ししないで一つの木の材木からとれますが、大きい幅になると足して使うのが普通です。

例えば、長さ1200mm×幅700mmの天然の杉の無垢材でテーブルを作ろうとしてしたとき、幅700mmで良い柾目の天然の無垢材を手にいれようとしたら価格が高くなります。

なので、300mmの板をボンドでくっつけたりして足して作ったりします。

これは厳密には、集成材となるわけです。

集成材は、そうやって作られているからです。

集成材は漢字から読み取るに、寄せ集めの板で安く手に入るのではと思いがちですが、言うほど安価に手に入りません。

なんでもかんでも、一つの木からと言うのは確かに贅沢ではありますが、捨てる部分も多くなるので環境にやさしくないとも言えます。

また、いくらでも削れることから無垢集成材とも呼ぶ人もいます。

ブロック状にジョイントされたものが「積層材」

幅の狭い板を集めてジョイントされたのが「集成材」

ですが、これら二つを「集成材」と皆呼んでいるような気がします。

ホームセンターでも積層材も集成材として売られています。

べニア板・合板・コンパネ

 

よく聞くわりにちゃんと説明できる人も少ないんじゃないかなと思います。

コンパネ

作り的には合板の一種と言えるかもしれません。

コンクリートパネルの略で、主にコンクリートを流し込む型枠として利用されています。

ですので、あまり表面は綺麗じゃありません。

家具で使うことはほぼないのでコンパネの説明はこれぐらいで割愛したいと思います。

べニア板

単層べニアと言うのは一枚の板を薄くスライスしたような0.6m~3mmぐらいの薄い板のことをいいます。

ホームセンターで売られているものでも積層だけどべニアと呼んでいるのもある気がするのですが。

積層については、次の合板で説明したいと思います。

合板

積層合板

単層の薄い板を木目を繊維方向を交互に直交させて接着剤で積層された板が合板です。

厚みの薄いシナ合板などは家具の背板などに使われたりします。

ランバーコア合板

ランバーコア

ランバーコア合板

ランバーコアは芯材にブロック状のファルカタ材をつなぎ合わせて合板で挟んで作られています。

上の画像のように三層構造で出来ています。

挟みこむ合板によって種類分けされています。

シナ合板で挟めば「シナランバーコア」

ラワン合板で挟めば「ラワンランバーコア」

ランバーコアは反りにくく曲がりにくい、芯材がファルカタ材なので大きさのわりに軽い。

※ファルカタ材は木材の中で一番軽い。工作などでよく利用される材料です。

厚みのあるランバーコアは強度もありテーブル天板などにも使用されています。

厚みがある割りに軽く強度あるので大型の家具などもランバーコアが使われています。

ランバーコア木口

しかし、ランバーコアの木口は、ブロック状の小片がむき出しで見えてしまうので、木口対策が必要となります。

ランバーコアを使った家具は木口シールなどが貼られています。

ランバーコア隙間

ランバーコアの芯材は所々隙間になっていたりするので、ビスを打つ時など気を付けないといけません。

空洞の所にビスを打ってしまうと、そのビスはまったく効かないので、芯材のある所に打ちなおすなどが必要になります。

店舗の飾り棚や、本棚、などでよく使われているような気がします。

反りや曲がりが少なく強度も出やすいので、お店はそこまで天然の木目などこだわるより、丈夫で長持ちする方を好む傾向があるからだと思います。

しかも、シナランバーコアなどは塗装してもある程度の木目も出ますし、色も着くので見栄えも良かったりするので使い勝手が良いと思います。

しかし、木口対策は必須となります。

店舗などに置く、大型の本棚などは普通の木材を使うと費用もかかるので、ランバーコアがなどが選ばれます。

 

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