キリ(桐 学名:Paulownia tomentosa(ポローニア))
桐はゴマノハグサ科キリ属の落葉広葉樹
桐は木ではなく草の仲間であると言われていますが、ですがどう見ても木にしか私には見えません。
桐の木は8~15m、直径20~45cmぐらいに成長し5月~6月ぐらいに上の写真のように紫色の長さは5~6cmの筒状の花が咲きます。
桐の原産地
もともとは中国が原産で飛鳥時代に日本に持ち込んだのが最初という説がある。
日本では
- 岩手県 南部桐
- 福島県 会津桐
が有名な産地。桐の良い柾目つくるのには厳しい寒さが必要とされるので日本の気候、特に上記の県は適していたのでしょうね。
桐の特色
- 軽い
- 柔らかい(加工が楽)
- 調湿効果に優れている
- 桐材は色白で鉋で削るととても美しい仕上がり
- 虫がつかない
- 熱が伝わりにくい
- 耐熱効果がある
桐で作られた品物を持ったことがある人はご存知でしょうが、目で認識した大きさより実際に持ってみると、とても軽くてビックリすることも多々ある。なので桐で作られた製品は持ち運びがとても簡単です。
材質はとても柔らかいのでノコギリで切ると簡単に切れます。桐材の値段を気にせず精度の高い物を必要としない簡単な物を作るのであれば、他の種類の材木よりはるかに柔らかいので簡単に加工し作れるでしょう。精度を求めると柔らかい材木には柔らかい材木なりに難しいこともあります。
昔から大事な物は桐箱に入れられてきました。防湿性が高いので湿気を遮断するのでカビなどから守ってくれる。桐箱とそうでない箱に食べ物を入れて置くと桐箱に入れていたもののほうが長持ちするそうです。
耐熱効果があるために金庫の内側に張られていたこともあります。
桐で作られる物
- 箪笥
- 下駄
- 金庫の内側
日本の木材の中で最も軽いと言われて調湿効果にすぐれている。