ご依頼された昭和20年~30年頃の桐たんす。
最近のご依頼の中では一番多い年代のタンスになります。
金具をそのまま塗装しないで使って欲しいとのことでした。破損部分もなくしっかりとしていたので使用することで引き受けました。
2016年の現在から50年とか60年前のタンスなのに色は黒ずんでいますが原型はしっかりと保っているのだから、いかに桐たんすが狂いが少なく構造がしっかりと作られているのかがわかります。
リフォーム後
引き出しの鍵穴の金具が1つ1つ違う
鍵穴の金具の柄が「松」
鍵穴の金具の柄が「竹」
鍵穴の金具の柄「梅」
引き出しごとに「松」「竹」「梅」になっているんです。
遊び心があり面白いですね。
引き戸の中はこんな感じ
側面の金具の「棒通し」も元の金具を使用しています。
仕上げてみて思うこと
古い金具をそのままに使ってみるのも良い味が出ていると思います。
特に今回みたいに遊び心のある金具や特殊な金具、現在では作れない金具なども破損がなければ使用することが出来ます。
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