昔は桐たんすが金庫代わり?
古い桐たんすの修理などをやっていて引き出しを抜くと隠し箱がある箪笥があります。
こういった細工をたまに見かけます。
昔はきっとこういった隠し箱に大事な書類などを入れていたりしたのでしょうね。
現在では大事な物はもっと違う場所に保管しているとは思いますが。
思い出の品などを入れて置く人もいるかもしれません。
桐たんすは火に強いと言われています。
強いといってももちろん火事になれ外側は真っ黒焦げになるでしょうが、以外と中は燃えません。
桐タンスは水の吸収力が良いので消火活動の際に水をすぐに吸うので余計に燃えないのかもしれません。
ですから昔は桐たんすを金庫の代わりに使っていたとしても、あながち間違いではなかったのかもしれませんね。
いろいろな細工があることが桐箪笥が愛されてきた証明
色々な細工があるということは、それだけ世間に普及していて細かい要望があった証です。
物がそれほどない時代、物を大事に使った時代、桐たんすもそういった時代に生まれた家具です。
嫁入り道具と言われていたぐらいですから値段も高価でした。
職人さんも技術を競いあったに違いありません。
きっと、お客様の要望、技術の競争の中からこの隠し箱も生まれたたのでしょう。
その他、桐たんすには、引き出しの開け閉めで音がなるハーモニカが付いていたり、引き出しの抜くと後ろに小さい引き出しが隠れていたり、二重底になっていたりするものもあります。
それらもいずれ紹介できればと思っています。