古い桐たんすを修理に出すとき、新品の金具はどれにしようかと悩んでしまわれるお客様も多くいらっしゃいます。
カタログなどを見ると多くの金具が掲載されているので迷ってしまいますよね。
その迷っている時間も生まれ変わったタンスをイメージして、この金具を付けるとこんな感じ、あんな感じと思うだけで楽しいものです。
もちろん、慌てずゆっくりと選んでもらえばいいのです。最終的には予算と好みで決めればいいかと思います。
上の写真のように、引き出しの引き手(取っ手)がブラブラしている引き手をブラカンなどと呼ばれています。
たぶんブラブラぶら下がってる様から名づけられたのだと思います。
シンプルで古い桐タンスには多く見受けられます。
上の写真は最初の写真のタンスを削りなおした物です。
引き手の下にも金具が敷かれているので、ブラカンだけよりも豪華な金具になります。
敷かれた金具を下座などと呼んだりします。
この下座には模様が入っているので高級感が一層際立ちます。
この金具は花車と言います。
花と車輪がモチーフになっている金具。
全体の金具をもっと金色(ゴールド)な金具などもあり、より高級感が演出できます。
現在の新品の桐タンスなどは金色を主とした金具を選ぶ人が多いような気がします。
現代の新品桐箪笥は昔の桐たんすと比べると、高さも間口もワンサイズ大きいものが多いくどっしりとしているので豪華な金具がよく生えます。
ですが、昔の桐たんすだって負けてません。削り直して再生して上の写真のように花車などの金具を付ければ、え?新品じゃないの?って感じの仕上がりになります。
こんな小さな引き出しだけの小物タンスだって、
修理して、色を付けて、ロウで仕上げ、花車の金具を付ければ立派に存在感が出ます。
花車は黒を基調なので金具の柄がとても際立ちますね。
- 投稿タグ
- 桐たんす