電話やメールのお問合せではなく、直接工房にご夫婦でお越しくださりました。
「どこからお越しになったのですか?」と尋ねると「埼玉県本庄市からです」とおっしゃられたのでご近所なのでビックリしました。
工房にて修理代金とつける新品の金具を決めて、その日のうちに箪笥を引き取らせて頂きました。
預かった桐たんす
修理するのに引き取った桐箪笥です。
色は経年変化で黒ずんでしまっていますが、総桐でしっかりとした桐たんすです。
赤い枠の引き戸の中に汚れがあり、匂いがキツいのでなんとかしてほしいとのことでした。
整髪料やら化粧品の類をこぼして染みてしまっているのが原因と思われます。
箪笥を傷めない洗浄剤を塗りこみ、そのまま放置します。
洗剤が浸透したら、洗いながらスポンジでゴシゴシ汚れを落としていきます。
写真ではわかりずらいですが、洗い流す時の水が真っ黒になっています。ホコリや汚れなどが取れた証拠ですね。
箪笥が洗い終わりましたら、上の写真のように風通しのよい場所で乾かします。
棒をはさんでいるのは、空気の通りが良くなるようにです。
良く洗って乾かした後にペーパーを当て表面の汚れを落としていくと上の写真のように綺麗になります。
桐たんす再生後
この金具は「都の春・ネズ色」になります。
新品の金具の中ではシックな感じで花柄が可愛らしいと思います。
お客様も色々ある金具の中でこの金具を気に入ってました。
とても良い感じですね。
お客様のお家での据え付け
桐たんすは他の家具にない存在感がありますね。
旦那様にも「想像してたより綺麗になったな」なんて、ありがたいお言葉を頂きました。
ご夫婦のお役に立てたのであれば幸いです。
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