斜めから見た写真 | 正面からの写真 |
金具が破損していたり、紛失などしていなくて、しっかりしていれば元の金具を使用することができます。
基本的には、金具は新品に付け替えることをお勧めしています。
それはどうしてかと言いますと、桐たんすの修理を依頼しようかなぁって考えている人の桐たんすは何年前に購入した物なのでしょうか?30年前?40年前?50年前?など中には明治のタンスだったりと大変古いものばかりです。
金具だって錆てきたり、へたってきたり、と傷んでおります。
ですが金具の中には真鍮で出来ているものは錆たりしません。黒ずんで見えてもちょっと磨けば真鍮色になります。
ですので、元の金具を使う場合には
- 大きな破損がない(引手が欠けてしまっている、引手の座が壊れてしまっているなど)
- ある部分の金具が紛失してしまっている(引手がない、鍵穴の金具がないなど)
- 錆てボロボロになってない
- しっかりとしている(引き出しの出し入れに十分耐えられるなど)
こういった条件をクリアしていれば、古い金具も綺麗に磨いて色を吹き付けて使用可能になります。
引き戸の部分の金具で戸引手と言います。 | 引き出しを出し入れする時の金具で引手と言います。 |
時々、金具は古いままがいいと言うお客様もいます。
このお客様もそうでした。
その場合も埃や汚れなどをクリーナーなどで綺麗にしてから再生した箪笥に取り付けます。
修理後に古い金具のまま取り付けた例
桐たんすは新品のように再生され金具は古いまま使用 | これはこれで雰囲気があっていい感じです |
使用感たっぷりの古い金具がとてもいい味を出しています。
こういった金具の使用方法もあります。
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