最近、自分で身の回りの物を作りたいと言う人が増えているそうですね。
俗に言うDIY。
従来木工では大型な木工用機械が必要でしたが、DIYの需要と共に小型化された同様の機械も増えているようです。
今回は従来よく使われているであろう家に置くには大きすぎる機械と役割についてご紹介します。
大手家具メーカーなど、NC旋盤とかプログラムで自動で加工できる機械もあります。
横切り盤、木材のカット
大きな物をカットするのに向いています。
ストッパーを降ろして、部材をそこにあてがえば、同じ寸法で切れる利点もあります。
さすがに、こんな大きな機械は家に置ける人はいませんよね。
最近では、電動丸ノコを使う自作の横切り盤を使ってる人もいるようです。
手押しカンナ盤 直角加工(カネを出す)
接合する面が直角でなければ平に接合することが出来ません。
接合だけでなく、直角が出ていないと寸法通りに組上がらないこともあります。
上の写真では刃物がむき出しになってますが通常、刃物の上に安全カバーがついています。
取り扱い要注意!の機械です。
ちょっとでも指が刃に当たったら、、、想像もしたくないですね。
板を↓に押し付けるのではなく、赤矢印の鉄が90℃になってますので、側面に押し付ける。 | 側面の鉄に押し付けながら板を前に送り出し、少しずつ削ることで90℃の直角になります。 |
カンナ盤に90℃をとった2枚の板 | 直角を取った板どうしをくっつけると板をまっすぐに接合できます |
もちろん、直角だしは板の厚みが均一であれば、横切り盤や丸ノコ定規を使って丸ノコで切れば直角になります。
しかし、板の幅が短いと反対を切ることが困難です。
小さな部材なら、カンナを使って直角を出す方法もあります。
昇降盤
おもに部材を任意の幅にカットすることに使用します。
右側面のガイドが90℃で刃に対して平行なので、この部材を4cmでカットしたい場合、ガイドと刃までの距離を測れば4cmにカット出来ます。
部材を均一な幅でカットするだけでなく応用すれば、様々な加工が出来ます。
昇降盤を使った二方胴付きホゾ(平ホゾ)を加工してみます。
二方胴付きホゾとは
上の画像のような接合方法になります。
貫通させて板を止めるので強固な接合になります。
重たいものを乗せるなどの用途がある場合によく利用される組手です。
日常ですとテーブルや椅子の脚などの補強として使われているのが見られる場合があります。
ホゾにしたい部分に墨つけ(切る目印みたいなもの)します。
左写真でホゾにしたい墨に合わせます。
部材の厚み2センチなので、片側5mmずつ切れ込みを入れます。
ホゾ部分は1センチとなります。
左写真が両面5mmずつ切れ込み入れました。
右写真、ホゾにした方を下にして部材を立てます。
切れ込みを入れた一番高い所に刃を合わせます。
右写真、刃の高さを合わせたら、切れ込みを入れた位置に刃を合わせます。
切り過ぎては元に戻せないので、少しずつ様子を見ながらカットします。
右写真、後は左のガイドに押し当てながら両面切るだけです。
二方胴付きホゾ(平ホゾ)の出来上がりです。
これを差し込む板(メス側)に穴をあければ完成です。
今回はオス側の加工方法でした。
また、ここまでの二方胴付きホゾが出来れば四方胴付きが必然的に出来るようになります。
オス側、メス側に墨をつけノコギリや鑿(のみ)でも出来ますが、昇降盤と角ノミ機があれば労力と時間が節約になります。
ボール盤
ボール盤は穴をあけるのに特化した機械。
ボール盤の中では小さ目な方。
座ぐりやちょっとした穴をあけるのに便利です。
フォスナービットで穴を開けるとこんな感じです。
丸い埋め込み金具などをつける時などに利用します。
フォスナービットで穴を開けるとバリが出にくく切り口が綺麗です。
貫通も出来ますが、このまま↓に抜く反対側にバリがでます。
要らない木を下に入れて加工すればバリはでません。
木工ドリルも使えます。
開けたいφ(直径)をつけて使うだけ。
DIYなどではダボ穴とかをあけるのに便利かもしれないですね。
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