修理状況
お預かり時の写真 アルコール除菌 カビ予防 引き出しの削り 下駄箱の底板 裏板の貼りつけ ウレタン吹きの準備(養生) 下地作り プライマー、下塗り ウレタン吹き(仕上げ) 引き出しの取って、扉のハンドルの金の金具の吹き付け 蝋引き 金具、取っての取り付け 和箪笥、完成写真 下駄箱、完成写真 配送業様を利用して納品する前の梱包
お預かり時の写真
和箪笥 間口1200mm×奥行460mm×高さ1780mmの塗り直しのご依頼
- 箪笥側面のカビ
- 扉の裏の白く粉が吹いてる
- 箪笥の裏のカビ
- 引き出しが堅くてスムースではない
- 引き出しの取っての金の金具が剥げている
これらを直す修理になります。 下駄箱 間口880mm×奥行410mm×高さ1020mmの塗り直しのご依頼
- 下駄箱を開けた時の底のカビ
- 下駄箱の裏のカビ
- 下駄箱表面の上塗りの痛み
これらを直す修理になります。 付着していたカビ 下駄箱を開けた時の底の部分のカビが結構なものでした。 下駄箱の裏のカビです。 表面を削りカビを取り除きました。
アルコール除菌
根っこのカビを除菌していきます。 箪笥の裏 引き出し本体の中も除菌していきます。 下駄箱の中や引き出しの中も除菌しました。 下駄箱の棚など、ありとあらゆる所を除菌しました。
カビ予防
カビ予防剤になります。 カビはこういった隅のほうから発生しやすいので、予防剤を染み込ませていきます。 カビ予防剤は全体に塗ると、板を痛めてしまうので隅を念入りに塗りました。 よく乾燥させます。
引き出しの削り
少し出しづらいと言っていた引き出しを削っていきます。 引き出しの側面も削ります。
下駄箱の底板
最初の状態 除菌後の状態 カビは取り除けましたが、染みのようなものは取れないので、上に新しい材を張りました。 新しい材を底板の上に貼った写真です。 貼ったままだと汚れを木が吸ってしまうので、水拭きできるように貼った板にウレタンを吹いています。
裏板の貼りつけ
よく除菌をしたうえで突板を貼りつけました。(上の写真) すべての裏板を貼った写真です。
ウレタン吹きの準備(養生)
ウレタンを吹きたくない箇所を養生したところです。 引き出しや扉の中にもウレタンがかからないように養生します。 引き出しの中や底、側面にもウレタンがかからないように養生。 下駄箱のスライド戸の裏も養生。
下地作り
400番~600番のぺーバーで表面を削り、細かい傷や汚れ、凹凸をならしていきます。 あくまで、表面の透明な塗膜を削る感じで、着色を落とさないように気を付けます。 また、表面を細かいペーパーで荒らすことにより、これから吹く塗膜の食いつきがよくなります。 本体も上の写真のように、ペーパーでならします。 ペーパーでならした後は白い粉が出るので、濡らしたウエスで粉を取り除きます。
プライマー、下塗り
下地の着色は落とさず、今までの塗膜が残った状態でのウレタンでしたので、プライマーを吹くことでウレタンの食いつきをよくします。 プライマーを吹いた写真です。 仕上げ面にはすべてプライマーの吹き付け。 プライマーを吹き付けたら4時間ほど乾燥させます。
ウレタン吹き(仕上げ)
主剤、硬化剤の2液を混合させて作ります。 ウレタンを吹いた後の写真になります。
修理前の写真 | 塗り直し後の写真 |
ウレタンの食いつきぐあいと塗料の定着をしばらく見たいので、この状態でしばらく様子を見ます。
引き出しの取って、扉のハンドルの金の金具の吹き付け
蝋引き
引き出しの出し入れ、滑りをよくするためにイボタ蝋を塗ります。 引き出しが接地する部分に塗っていきます。
金具、取っての取り付け
外した金具を取り付けています。
和箪笥、完成写真
扉の裏が白く粉を噴いていたのが、なくなっているのがわかると思います。 箪笥右側側面 箪笥左側側面 箪笥の背中
下駄箱、完成写真
下駄箱の背中 下駄箱の中 パイプもアルコール消毒してあります。
配送業様を利用して納品する前の梱包
梱包は、巻き段ボール→プチプチ→板段ボール、になってます。 プチプチを最初にやると、厚い日が続く時などに箪笥が汗をかくことがあるので(実際はどうかはわかりませんが、私は念の為)巻き段ボールを最初にします。 配送業者様も最新の注意を払って運んでくれるとは思いますが、「投げ入れ厳禁、カッターは注意、水厳禁」の張り紙をしておきます。 納品も無事に終わり、喜んで頂けたようでなによりです。 この度は、清水桐工房へご依頼、誠にありがとうございました。 家具の修理のご相談は下記リンクからお願いします。 修理などのご相談 桐箪笥の修理やリメイク、古い家具の塗り直し 修理記事一覧