お預かり時のお写真
箪笥の形は「下二中洋二ツ割り帽子入れ付き」
下に引き出しが2枚、真ん中に扉、小抽斗が2枚で帽子入れが付いているといった箪笥になります。
引き出しだけの桐箪笥は下記リンクページにて
修理内容
仕上げ:時代仕上げ
金具:長座丸環(ながざまるかん)一式
カギかからなくて良い
割れ、欠け、虫食い、などを良く直す。
修理
昔の金具は、写真のように爪(つめ)と呼ばれる鋭い足
現在はネジ止めが一般ですが、昔の金具はこれが一般的でした。
箪笥を洗っています。
よく乾かします。
隙間の空いている箇所にボンドを入れ木釘を打っていきます。
ボンドの効果は、ちゃんと圧着をすることで何十年でも持続します。
ただ、50年60年ぐらいは持つと思います。
背板の割れを修理していきます。
板が浮いている所にはボンドを入れ、木釘を打ちます。
この角は、ネズミにかじられたのかな?といって感じです。
ネズミのかじられた後も埋め木で直します。
ネズミにかじられたと思われる部分の下側を直します。
ノミで整えます。
埋め木して圧着していきます。
ポツポツと虫に食われてしまっていますので、幅を広く埋め木で直していきます。
当て木をして圧着します。
箪笥の歪みを取りながらざっくりと平面を出すように削りました。
箪笥を焼いて、焼いた炭を落とします。
箪笥の表面を焼きました。
上写真のように、炭を落とすと木目が際立ってきます。
表面の炭を落とし終わりました。
炭を落として、木目が際立ちました。
時代仕上げ、トノコ塗り
時代仕上げのトノコ塗りが終わりました。
上写真は、乾いている途中で、乾くと白くなっていきます。
白っぼいところが乾いてきたところになります。
乾く前はこんな感じです。だんだん白くなります。
木目出し
木目出しが終わりました。
この後は金具をつけていきます。
時代仕上げ完成写真
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