お預かり時のお写真
茶箪笥
鏡台
茶箪笥の修理内容
- 全体のクリーニング
- 塗装剥げ部分の補修
- 欠損部分の取り替え(または補修)
- スムースに開かない箇所の修理
- 布張りを廃止して木の扉に変更
埃?臭い。レール部や縁に塗装剥げがある。
所どころ塗装の剥げを直して欲しいとのことでしたので、塗り直しする際に細かいところに注意しました。
レール部分も引き戸をスライド部分が剥げてしまっているのを直して欲しいといったご要望がありました。
面の割れと穴
こちらは上部の割れ。
その他うっすら割れている箇所がありました。
背面の穴。
天板:左上反り・側面欠け(天板)
天板の反りと言われていたものは、木から水分が抜けて痩せたことで起こる現象だと思われます。
削ることで目違いはなくなります。
側面の欠け
右端の取っ手つぶれ
戸引手の金具が1つ潰れてしまっていたのは、ある程度叩いて矯正することにしました。
右側中心にガラス戸開かない・無理な開閉によるレール部欠けと痛み
レール部の欠けや、ガラス戸はスムースになるよう調整。
左のガラス戸内側欠損
あちこち細かい所の欠損がありますが、キチンと修理します。
右の開き戸が開かない・無理な開閉による扉右上欠損、開き戸の房紛失
開き戸の欠損部分
左の引き戸隙間
引き戸の中板の割れなども修理。
引き出し全体に底面に隙間
引き出しの中の割れなどはしっかりと埋木にて修理します。
鏡台の修理内容
- 木部に痛みがある場合はその補修
- 拭くと無限に塗料が布につくため、全体を塗り直し
- 座って使用したいのでピッタリはまる同色の台座を脚付で造作(取り外しできるように)
- 金具の磨き直し・ガタついているものは補修
- 鏡は再利用
鏡台を再塗装するにあたってのご相談
【脚の造作について】
鏡台を座って使えるようにしたいとのご要望でテーブルを製作。
テーブルの形は、ネットの写真を送って頂いてそれをもとに形状を決めました。
進捗状況
鏡台
古い塗装を木地まで磨いて綺麗にしました。
引き出しの中の古い塗膜も綺麗に剥がしました。
カガミを裏から支える裏板が傷んでいたので、新しい物に交換しました。
カガミをしっかりと支えることが出来るようになると思います。
鏡台の台(テーブル)を製作しました。
ご要望通り、丸棒を製作して根元の部分は四角形状で作りました。
塗装の準備。
鏡台を黒に色付け。
色を見ながら段階的に塗り重ねます。
色は指定された通り黒色で塗りました。
写真で見るとわかりずらいですが落ち着いたマットな仕上げです。
仕上げは表面保護にウレタンを吹き付け仕上げました。
茶箪笥
引き出しの割れなどを修理していきます。
埋木で修理します。
この他の引き出しなども同じように修理しました。
割れてしまっていた引き違い戸の中板を修理しているところです。
茶箪笥の背板が割れてしまっていたところや、穴があいている箇所を取り除いて新しい板を入れていきます。
途中でつなぐための溝が掘ってある棒状のものが湾曲してしまっていたので新しく作ります。
板を入れていきます。
新しい板を順番に入れていきます。
背板の取り替えが完了しました。
引き違い戸の枠の欠けなどを修理します。
枠はところどころ欠けなどがありましたので修理しました。
枠を組んだ時、弱くなっている部分すべてに、薄い板を差し込んで補強「かんざし」を入れて補修しました。
茶箪笥の古い塗膜を剥がしていきます。
茶箪笥の古い塗膜を剥がし終わりました。
引き違い戸のガタつきを直し、スムースに動くように調整しました。
一通り修理が終わりました。
塗装準備ができました。
茶箪笥完成写真
鏡台完成写真
テーブルと鏡台の固定方法は、このような形にしました。
鏡台はカガミがついてますので、そのまま置いただけだと落ちたら危ないのでテーブルと連結できるようにしました。
六角レンチで緩めたり、締めたりします。
このように差し込んで、右に回すと締まります。
外す場合は左に回すと緩みます。
納品後、仕上がりをとても気に入って頂けたので私もうれしい限りです。
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