桐箪笥の引き出しの錠周りも上の写真のように壊れているタンスも多いです。
欠けにくい部分だと思うのですが、意外に多いですね。予想するに錠に何か引っかかって、取り付けてある木ごと取れてしまったと思われる。
欠けてしまった部分は新しい桐材で補修作業となります。
簡単に説明すると上の図のように鑿などを使って堀ます。
ちょっと大きく取り過ぎですがいイメージです。
形通りキレイに鑿で彫れないと新しい桐材を入れた時に隙間が空いたりと仕上がりがよくありません。
アリ組みたいな形で修理することで新しい材が取れにくくなります。
上の写真は実際に鑿(ノミ)を使って掘り込んだ所です。
この掘り込みがキレイにできるかどうかで仕上がりが決まります。
↑綺麗に新しい桐材で補修が出来ました。
掘り込む深さを桐材の厚みぐらいにするのがポイントです。出っ張りすぎると削るのが大変です。後々の作業の効率を上げるためにも無駄な削りは極力避けます。
家具などは角などが欠けてしまうと目立ちます。
直角が生まれることで全体の見た目もグッと引き締まります。
角を立ててから面を取ります。面を取らないと木の繊維などに引っかかってまた欠けの原因になったりします。
角を立てて面を取るのは補修の基本です。
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