桐タンスをジャブジャブ丸洗い
桐タンスは蔵の中や物置に仕舞われていることも数多く、ホコリや砂や防虫剤の袋がやぶれ防虫剤まみれなんてことも。
一度仕上げてしまうと水分厳禁なので修理する前によく洗います。
箪笥の上置きの中などは化粧品のこぼれのシミとかインクの後など落ちにくいものもあります。
そういったシミなどは箪笥にダメージを与えず落とす方法はないのか試行錯誤を繰り返し生み出された特性の洗剤などがあり、各業者によって使う洗剤・薬品がことなります。
そういった試行錯誤から生まれた物は門外不出で簡単には教えてもらえません。
この箪笥洗いにホースで洗うのではなく高圧洗浄機などを使う業者さんもあります。
私も以前使っていたのですが、業務用の高圧洗浄機を使ってタンスを洗ったことがありますが、虫に食われてもろくなった場所などは吹っ飛んでしまうのでケースバイケースで使っています。
ホース洗いでも十分きれいに洗えます。
問題は落ちないシミをどう落とすかの方が問題です。
このタンス洗いも夏は良いですが、私は冬も水で洗っているのでとても厳しい作業となります。
せっかく見た目は新品同様に直っても引き出しあけたらホコリっぽいって嫌ですものね。
後、このタンス洗いにはホコリや汚れを落とすだけじゃなく重要な要素があります。
それは木、特に桐の木は水分の吸収力がり、水分を含むと桐の木は繊維が膨らんで戻ろうとします。
軽く押されたようなヘコミなどは乾く頃には元通りになることも。
お客様から預かったら、まず金具を外し、箪笥を洗うことから始まります。
洗っている時などに傷の位置などを見て、ここはこんな風に直そうかなどと考えながら洗っています。
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