着物イラスト

本当は桐たんすに収納したいけどプラスチックケースに収納している

そのような人って結構います。

桐たんすが着物に良いってことはわかっているけど値段が高くて買えない、もしくは桐たんすを購入するまでの繋ぎでプラスチックケースを使っている。

お家に古い桐たんすを持っているのであれば、それを修理して着物の収納に使うことができますが、持ってない場合は新しく購入するとなるとどうしても尻込みしてしまいますよね。

もちろんプラスチックケースが悪いって訳じゃありませんが、定期的に虫干しなどをしなければなりません。

年に2度、梅雨明けのお天気の良い日や冬の乾燥期に、風通しが良い場所で直接日光が当たらない場所で干すのが好ましいと言われています。

「年に2回ぐらいだから、そんなに手間じゃないからいいわ」なんて人もいるかもしれないですが、逆に年2回だから忘れがちになってしまうこともあります。

年2回と言っても、それ以上虫干しをやってはいけないということではありません。年1回より年2回、3回より4回って具合に干せば干すほど虫被害のリスクは軽減できます。

その点、桐たんすであれば、最悪虫干しをしなくても大丈夫!気が向いたら引き出しから着物を取り出し、虫干しする。着物は虫に食われてしまうと取り返しがつきません。

なので干すのを忘れてしまっていても被害に合うことがないんですよね。この違いって大きいと思いませんか?(桐箪笥だからと言って何年もしまいっぱなしってのも良くないですが)

「そんなこと言われなくても桐箪笥が着物にいいってことぐらい知ってるわ、でも高くて買えないのよ!」そんな言葉が聞こえてきそうですが、お家に古い桐たんすがあるのであれば修理して再生すれば問題なく使用することが出来ます。

でも、「そんなに引き出しがあっても邪魔だし、そこまで着物持ってないしなぁ」って人はどうすればいいのでしょう?

桐たんすは3段や2段で出来ているものが大半でそれぞれ別になることを知ってますか?つまり3段の箪笥は1段の箪笥が3つ重なっているわけです。

なので3つを重ねないで、横にならべてチェストとしても使えるんです。

桐たんすリメイク

上の写真は3段重ねのタンスを真ん中で切って横に並べて使いたいとのご依頼の修理途中の箪笥

横に並べるとしても3つもいらないって人は、その中1つまたは2つだけ使用すればいいのです。

1段1段はそれほど高さもありませんので、これならクローゼットの中に置いても邪魔になりませんよね。

ずっと桐箪笥の処分に困っていたって方もこうやって使用できるならぜひ使いたいってご依頼もたくさん増えています。

家に古い桐たんすがないって方も、桐のチェストであればお手頃の値段の物もあるかと思います。

最近の住宅事情で大きな箪笥を置けないって方も大勢いらっしゃるので桐のチェストは大変人気があります。

着物を見ればいつどんな時に着たのかすぐに思い出すぐらい記憶に連動しています。ですが着物が虫の被害にあってしまうと、その思い出も一緒に汚されたような気がしてしまいます。

思い出と一緒にいつまでも綺麗なまま保存できることを願っています。

 

桐たんすの修理やリメイク、古い家具の塗り直し