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家具の構造

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世の中に出回っている家具、身の回りの家具は様々な素材や構造で作られています。

なぜ、色々な素材や構造で作られているのか?

それは使用する人の要望を叶えるため。

または、用途に合わせるため。

家具を必要とする時どんなことを思うでしょうか?

  • テレビを乗せるから板がたわまないしっかりとした作りと強度のある材がいい
  • 部屋の模様替えを頻繁にするので移動ができる重量がいい
  • とにかく見栄えさえよければ価格はなるべく安いほうがいい
  • 価格は高くてもいいから無垢のテーブルが欲しい
  • 店舗の商品棚は素材はなんでもいいからしっかりした材で作ってほしい

まだまだあると思いますが、これらの要望だけ家具の作りや素材がある訳です。

素材や作りに優劣はありません。

使う人の要望にあったものなら、それはその人に必要な物になるからです。

無垢材を使用して作る家具

無垢材

合板や積層材と違い丸太から切り出した板そのままを利用して製作される家具。

私の所での家具修理はほとんどが、この無垢で出来た家具です。

天然の木を扱う場合は知識を必要とします。

木表、木裏や狂いが生じにくい種類の木なのかどうか、順目(ならいめ)や逆目(さかめ)のこと。

反りが出るの想定して、そらない工夫や加工が必要になってきます。

木材の性質については下記リンクで説明しています。

木材の性質

なので、無垢で作られた家具は価格は高くなります。

メリットとしては、同じものは一つとしてない天然の木目を楽しめます。

キズが付いたり、色が褪せてきたりした場合、無垢なので削って直すことが出来ます。

デメリットとは、全部のパーツを厚みのある材で作ると重くなるということです。

なので、無垢で作る家具はデザインと共に、どのように重さを出さずに作るかも重要になります。

桐材について

無垢で作る家具は重くなりがち、たぶん昔の人もそれはわかっていたのでしょうね。

そこで桐の出番です。

箱物家具を無垢で作ろうとするとどうしても重くなります。

なので箪笥は桐で作られていました。

木目もとても綺麗です。

箱物ってどうしても部材が多くなりがちで、もし桐箪笥と同じ厚みで他の木材で作ったら、とてもじゃないけど動かすのも一苦労です。

ですが、桐箪笥は3つに分解できたりして分解した後は女性でも簡単に持てたりします。

現在新品として売られている桐箪笥は現代の人の身長に合わせて作られているので大型のものが多いのでさすがに一人で持つのは無理だと思いますけどね。

それでも、同じものなら他の種類の木で作るよりも軽いです。

軽さだけではなく、材の暴れ(狂い)がとても少く、現在の家具でも引き出しは桐で作られているものもあります。

調湿効果も優れていますので、着物や大事な物を収納するのに適しています。

なので家具を作る時は桐で作った箪笥や箱が重宝されてきました。

フラッシュ構造で作られる家具

フラッシュ構造

上画像のように四角く骨格を作り上下を薄い板で挟んで作られます。

挟む薄い板は、天然木、無垢の板を薄くスライスした板などを貼りす。

決してケチっているわけではなく、この構造だからこそ軽量化が図れます。

もちろん材料のコストも抑えられます。

縦と横に骨格を作って上下で貼り合わせる構造ですので反りや歪みが出にくい構造です。

過去に桐箪笥の修理をしたに、大型の桐箪笥がたまに扉がフラッシュ構造で作られたものもありました。

そうかんがえると結構昔から使われていた構造なんだなと思います。

それ以外では桐箪笥に関しては、あまり馴染みのない構造です。

表面に貼られた材が天然木であれば、見た目は無垢を使ったのと同じ感じになり木目を楽しめます。

デメリットは、薄い板を骨格に貼っているので、削って修理が出来ないなどがあります。

骨格を挟んだ薄い板が天然木じゃなくMDFなどが使われていることもあります。

このタイプは修理に出そうとしても家具の修理業者も断ることが多いです。

私の所では、このタイプの家具の修理もしたことがありますが、削ることはできないので、貼りつけてある薄い板を剥がし、新しい突板を貼って塗装したことがあります。

家具を大量生産できる所であればコストを抑えて作ることが出来ますが、このフラッシュ構造、個人でやろうとすると手間がかかります。

例えば、本棚の側板に天然木の板を使えばそれで終わりですが、わざわざ骨格を作り、天然木を薄くする機材が必要で手間もかかります。

天然木を薄くスライスした合板を貼る場合、3×6(910mm×1620)とかで仕入れをするのに一枚、二枚ではなくロットで購入しなければコストダウン出来ない。

3×6や4×8などの材料を余すことなく使えるようにしなければコストダウンは出来ない。

たまにの注文では、材料を効率的に使えないし、作るのに手間がかかる。

組み立てはダボが多く、表面が薄い天然木の合板を使うと、0.3mmぐらいが天然木なので削ることが出来ないので製作に神経を使う。

流れ作業のように分担作業で大量に仕入れが出来るメーカー向けの構造です。

軽量化できることが最大のメリットの構造です。

どんなに厚みのある無垢の材を贅沢に使った家具でも、一度置いたら二度と動かす気にならない重さの物より、軽くて移動しやすい家具がいいという人だっています。

何回も言いますがフラッシュ構造だから作りが悪いと言うわけではありません。

フラッシュ構造だと中身が空洞になるので、手の甲で「コン、コン」って叩くと軽い音がします。そうなると「あ、作りが悪い」なんて言う人もいますが、そうとも限りません。

ネットのない時代では、世間でそういう風潮があるので家具メーカーは、それを隠そうとする風潮が余計にそうさせたのかもしれません。

そのイメージを一人一人に説明する場もありませんでしたし、説明するには時間が足りなかったのだと思います。

一部、軽量化を歌い文句に、材料をケチってケチって雑な作りにする業者もあるかもですが、それをされると見た目にはわかりにくい、剥がすわけにはいかないですからね、そのあたりの判別が難しい所です。

しかし軽量化できるってのは、思っている以上のメリットがあります。

問題は、家具を購入する人への説明で、それをわかった上でなら、フラッシュ構造自体は良い構造です。

その上で、「嫌、今回欲しいテーブルは天然の無垢一枚物で重くたって構わない、あまり動かすつもりもない、そもそも重いほうがいい、値段だって高くたって構わない、このテーブルだけはピンポイントでいいものを置きたい」

そう言う人は、天然無垢のテーブルを選べばいいだけです。

MDFで作られる家具

MDFは木片を細かく繊維状に砕いて接着剤を混ぜて高圧力をかけて固めたものです。

天然の木に比べ反りや曲がりの狂いが少なく加工も楽で木材よりも安価。

ホームセンターなどで売られているような家具に使用されている気がします。

表面は塗装が施されたり、プリント化粧シートなどが貼られたりして、見た目を化粧します。

メリットとしては、MDFで作られた家具は基本安価です。

反りや、曲がりなどの狂いがなく材が安価であるため、クレームが起こりにくいのでホームセンターも扱いやすいのではないでしょうか?

デメリットは、修理は、ほぼ不可能です。

やはり、この材も大量生産向けの材になると思います。

趣味で何か一つだけ作る場合にはいいのかもしれませんが、このMDFで何か作ろうとすると、最後に塗装したりプリント化粧シールを貼ったり化粧処理をしなければならないので、個人でやろうとすると手間がかかります。

機械を使って流れ作業のように大量生産、材料の大量仕入れする場合にはコストが安く作れます。

パーティクルボードで作られた家具

パーティクルボード

パーティクルボードは木片を砕いて接着剤で押し固めたものです。

天然木に比べ、反りや曲がりの狂いが少なく加工も楽で安価です。

テーブルの天板やフラッシュ構造の芯材使われていたりします。

表面の見てくれが悪い(雷おこしみたいな見た目)のでかならず化粧処理しなければいけません。

プリント化粧シールを貼る、または突板などを貼ったりします。

ホームセンターなどで売られている「化粧板」などはこのタイプだと思います。

同じ質量なら、天然木やMDFよりも重い。

木目調のプリントシールで化粧をしてあると、重量がありますので、無垢の木で作られたと錯覚してしまうこともあります。

無垢の家具を使ってると思ってて、実は中身はパーティクルボードでしたなんてことも普通にあると思います。

ただ、「パーティクルボードは素材として悪いのか?」と言われれば、そうではないとは思います。

パーティクルボードも広い意味では木材です。

無垢の家具を買ったつもりの場合は、「騙された!」となってしまいますが、木にそれほどこだわりがなく見た目で家具を買ったのであれば、いい買い物をしたと思います。

長い年月でも、反りや曲がり狂いがとても少ないので、いい状態で長く使えます。

しかし、修理という考え方はない製作方法です。

個人で使おうとすると、プリント化粧シールや天然木を貼ったりしなければいけないので手間がかかります。

機械を使って流れ作業のように出来る仕組みがある業者向けの材ともいえます。

 

デメリットは、剥がれてくると中の雷おこしのような材が見えてしまうので見栄えが悪くなります。

修理は、剥がれた箇所をボンドでつけるくらいしか方法はありません。

 

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