つい先日、作業台を作ろうと思ってホームセンターに材料の買い出しにいったので、それを使って製作していきたいと思います。

本来、職人が使う作業台で思い浮かべるのは「当て台」じゃないかと思います。

よくテレビなどで、指物師の人が座り込んで台の上でシャカシャカ削ってるやつです。

あの当て台は、平面をきっちり出したものを使っているんです。

でなきゃ、指物の世界では通用しませんからね。

私は最近、歳のせいか座ったり立ったりが、しんどくなってきたので、立って削ることが多くなりました。

作業台に当て台を引っ掛けて削るほうが私は楽かなぁなんて思うこの頃です。

 

私は桐箪笥の修理の他に、古い家具全般の修理をしているので、一つ大き目な作業台があると効率がいいかなって思い。

さっそく作ってみました。

作業台に使わなくても、材木を置いておく台にはなるはず。

作業台の製作

ランバーコア

作業台の天板に使うのはラワンランバーコアの21mm

厚みがあり反りや曲がりが出にくく平面が取れやすそう。

ツーバイ材

作業台の骨組みのツーバイ材。

パーツごとにカットします。

ツーバイ定規

ホゾや組手で作ろうか悩んだけど、自分で使うだけだし、作業だにあまり時間もかけられないのでビスで止めることに。

ツーバイ材を使うと時は画像の「ツーバイ定規」が便利です。

ツーバイ材は規格が決まっているので、ビスを打つ場所を印をすることができます。

 

ツーバイ定規

上の画像のように均等にビスを打つ場所に印ができます。

ちゃんとしたものを作りたいのであれば、買ってきたツーバイ材をそのまま使うのではなく、手押しカンナ盤やプレーナーをかけて製材し直したほうが良いものができます。

もしくは、根気よく真っ直ぐな材を厳選するかです。

ツーバイ材が反ったり曲がったり、捻じれているのは皆知っているので、売り場に数が少なくなってると、皆選んだ後だから状態の良くないものが残りがちです。

どんな物を作るにも、「真っ直ぐ」で「直角」の材が基本です。

ちょっと凝った物を作ろうとすると、図面では真っ直ぐで直角が前提なので、反っていたり曲がっていると寸法が狂うんですよね。

で、その狂いを「まぁいいや。」で、いいやいいやとやってしまうと、その積み重ねが仕上がりにでます。

今回の作業台は、真っ直ぐで直角なのかと言うと、ちゃんと見てません。

そのかわり、売り場に材が入ったばかりで大量にあったので、良い材がありました。

作業台で一番の要は天板の平面が出ているか?なので、それだけ見ればいいかなって感じで作ってます。

作業台

とりあえず、骨格が出来たので天板に合わせてみる。

上の画像を見てわかるようにテーブルの端にクランプがかけられるように作っています。

骨格と天板を面にしてしまうと、端っこでクランプがかけられなくなるんですよね。

天板の平面

ランバーコアは上下に薄い合板が貼ってあるだけなので削ることが出来ません。

なので、ランバーコアの天板を取り付ける前に平面を出さないと、後からでは修正が出来ません。

手押しカンナ盤とプレーナーをかけていれば、この鉋がけは極力減らせます。

真っ直な材を選んだつもりが、やはり意外と削るはめに。

天板の取り付け

本当はコマ金具の方がいいのでしょうが、天然の無垢板のテーブルではないので普通のL金具で取り付けることに。

コマ金具

コマ金具は、無垢板のように湿気と乾燥で木が伸びたり縮んだりするのを妨げないようにネジで止めても左右に隙間があるやつです。

天然の無垢材を、普通の小さな丸いビス穴で、カチッと止めてしまうと木が動けないので、割れたりヒビが入ったりします。

下穴空け

ちなみに金具などを取り付ける際は、上のセンター下穴ドリルが便利です。

下穴センタードリル

金具の穴でカバーがバネで出来ているので引っ込んで下穴ドリルが出てきます。

下穴センタードリル

金具の穴のセンターで下穴が開けられます。

作業台

ランバーコアをそのまま約900mm×1800mmで使っているのでかなり大きい作業台が出来ました。

一応は完成ですが、少し改良の余地ありです。

下の棚がこのままでは、真ん中がたゆんたゆんなので補強をのちに入れる予定。

重いか重くないかで言えば、すでに一人では動かせないので思いのですが、鉋を引いた時に台が動くのが嫌なので、重量がもっと欲しい感じ。

抽斗を一つつけたり、補強したりすれば、もう少し重くなるのに期待です。

木材の高騰もあり、材料費はビスや木ネジなどを含め1万3千円ぐらいでした。

そのうちの半分は、ラワンランバーコアだけで5千円です。

木材で何か作るのが好きな人は、作業台があると格段に便利です。

追記

下段の棚の補強と引き出しを作りました。

作業台画像

最初の作りは、上画像のように赤矢印の二本の板に板を乗せてビスを固定してました。

しかし、距離が1800mmもあるので、重たいものを乗せると真ん中がたわみます。

作業台画像1

上画像のように、赤矢印のように補強しようと思いました。

赤矢印を赤丸で囲んだ板を通せたことで、真ん中の強度が出ます。

作業台完成写真

下段棚の補強と引き出しをつけ終わりました。

この補強で、また一段と重量が重くなり、より強く、より重く、引き出しをつけたことにより便利になりました。

作業台の引き出しの中

抽斗の中は、おもに計測道具を入れることにしました。

使いたい時はすぐに出すことができ、テーブルの上が乱雑で邪魔になったらすぐにしまえるので、便利になるんじゃないかと思います。

計測する道具は精度が命です。

ステンレスの直定規だって床に置いて自分で踏んだりしたら、運が悪いと曲がったりします。

そうなると、もう寸法を測る時に信用できなくなります。

写真のように収納して、いつも決めた所に置いておくと、いざ使う時に「あれ?どこに置いたっけ?」なんてことにはならないですしね。

抽斗取っ手

抽斗の取っては、丁度よさそうなステンレスの取ってがあったのでそれを付けました。

作業台養生

作業台を使うにあたって、そのまま使ってもいいのですが、せっかく作った作業台の天板がすぐ傷だらけになるのも嫌なんで、1.3mmの養生用のシートを上に置いて使います。

素材は何で出来ているのかはわかりませんが、天板保護には丁度いいかと思いました。

ゴザみたいな素材を接着剤で固めたようなものでしょうか?

大工さんが、フローリング(床)を貼り終わると、家の引き渡しまでの他の作業でキズが付かないように養生するのですが、その時に使用する大工さんもいるみたいです。

この上でなら、カッターを使っても天板はキズがつきません。

ボンドを使う作業や、玄翁をガンガン叩くような場面では養生をしたまま使います。

ボロボロになったら、またこのシートだけ交換すればすむので、気楽に使えます。

一枚200円ちょっとで売ってます。

今回使ったランバーコアをすぐダメにして毎回買い替えると、結構な出費です。

ランバーコアは3000円~5000円ぐらいしますからね。

作業台も、こんな感じに使えば、精度のよい状態で長く使うことが出来ます。

養生シート

養生シートは上に載ってるだけなので、脚物家具などのガタツキが見たい時などは、簡単にどかせます。

「いい仕事」や「いい作品」は、「いい作業台から生まれる」と言ってもいいかもしれないですね。

作業台だけじゃなく、手入れされた道具もそうですね。

どんなにいい道具も手入れがされてなければ、なんの意味もなさないのでね。

今回、補強と引き出しを作ったので、前回のと合わせると、

ビス、取っ手、木材などの材料費は2万円ぐらいだと思います。

作業台は、今回のサイズでちゃんとしたやつを買おうと思うと、もっと高いですからね。

リーズナブルに出来たのではないでしょうか?

 

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