壊れた引き戸

上の写真のように、こんな感じの引き戸も少なくありません。

普通なら捨ててしまえと思うくらいボロボロでも

一見ボロボロですが、素材が残っているだけましですね。

大体こういった壊れ方をしているのをパッと見て、どういった修理が最適なのかを判断します。
私も最初の頃は、どっから手をつけていいのかわからなかった時期もあります。

ですが、やることはいたってシンプルで、一つ一つの工程をやるだけです。
どんな箪笥を直すにも、最初は「締めなおし」から始めます。

傷みの酷い引き戸
中の板が抜けてなくなってしまったり、虫に食われてボロボロになってたりしてると新しい物に作りかえる場合もありますが、パーツもあり虫食いもそれほどないので、このまま修理で行けそうです。

ガタガタになった所を締めなおし新しい桐材で補強します。

このくらいの痛みは全体的に見ると悪い部類に入りますが、修理・再生は可能です。

長い間、倉庫や物置に仕舞ってあって、こういった痛みのひどい桐タンスを見ると、まさかこんなタンスが新品同様に生まれ変わるなんて夢にも思わないでしょう。

そして、これを綺麗に修理、再生するのが桐タンス職人の仕事です。

見た目は、こんなでも、締めて修理すれば、カンナで削れば綺麗な桐の木目が出てきます。

見た目以上に、桐箪笥は生きてます。

ボロボロだからって、あきらめないで!

 

桐たんすの修理やリメイク、古い家具の塗り直し